ドナルド・キーンについて

プロフィール

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ドナルド・キーン(雅号 鬼怒鳴門)

1922年ニューヨーク生まれ。日本文学研究者、文芸評論家。コロンビア大学名誉教授。
1940年(18歳)、アーサー・ウエーリ訳『源氏物語』に感動。以来、日本文学や日本文化の研究を志し、第二次世界大戦後、コロンビア大学大学院、ケンブリッジ大学を経て1953年に京都大学大学院に留学。アメリカ帰国後、コロンビア大学で日本文学を教えながら日本に足繁く通い、川端康成、谷崎潤一郎、三島由紀夫など名だたる作家と交流を深めながら古典から現代文学にいたるまで広く研究し、海外に紹介。日本文学の国際的評価を高めるのに貢献。
1962年に菊池寛賞、1983年に山片蟠桃賞、国際交流基金賞を受賞。また日本人の日記を研究した『百代の過客』で読売文学賞、日本文学大賞(1985年)を受賞。
1986年、コロンビア大学にドナルド・キーン日本文化センターを設立。2002年には文化功労者、2008年には文化勲章を受章。
2011年3月の東日本大震災後、被災地の懸命に生きる人々の姿に「いまこそ私は日本人になりたい」と日本永住・日本国籍取得の決意を表明。2012年3月、帰化申請が受理され日本人となる。日本国籍取得後の正式名はキーン ドナルド。雅号「鬼怒鳴門」を使うこともある。現在、30数年住み慣れた東京北区アンバサダーをつとめる。名誉都民。
主な著書として『日本文学の歴史』18巻、『明治天皇』など。また、古典の『徒然草』や芭蕉の『奥の細道』、近松門左衛門、現代作家の三島由紀夫、安部公房などの著作の英訳書も多数。

著作・翻訳

年譜

著作 翻訳
1951年 "The Battles of Coxinga"
近松門左衛門「国姓爺合戦」London:Taylor's Foreign Pressより刊行。
1952年 "The Japanese Discovery of Europe" London:Routledge and Kegan Paulより刊行。
邦訳『日本人の西洋発見』錦正社、1957。
1953年 "Japanese Literature:An Introduction for WesternReaders" London:John Murrayより刊行。
邦訳『日本の文学』吉田健一訳、筑摩書房、1963。
1955年 "Anthology of Japanese Literature"
「日本文学選集」古典編 を New York:Grove Pressより編集刊行。(鴨長明「方丈記」、宗祗「水無瀬三吟」、松尾芭蕉「奥の細道」「幻住庵記」、近松門左衛門「曾根崎心中」他を翻訳収録)。
1956年 "Modern Japanese Literature:an anthology"
「現代日本文学選集」を New York:Grove Pressより編集刊行。(坪内逍遥「小説神髄」、永井荷風「すみだ川」、石川啄木「ローマ字日記」他を翻訳収録)。
"The Setting Sun"
太宰治「斜陽」をNew York:New Directionsより翻訳刊行。
"Japanese Music and Drama in the Meiji era"
小宮豊隆編「明治文化史」をTokyo:obunshaよりサンデンステッカーと共訳刊行。
1957年 『碧い目の太郎冠者』中央公論社。 "Five Modern No Plays"
三島由紀夫「近代能楽集――卒塔婆小町、綾の鼓、邯鄲、葵上、班女」を New York:Alfred A. Knopf より翻訳刊行。
1958年 "No Longer Human"
太宰治「人間失格」を New York:New Directions より翻訳刊行。
1959年 "Living Japan" New York: Doubleday & Companyより刊行。
邦訳『生きている日本』朝日出版社、1973。
1961年   "Major Plays of Chikamatsu"
「近松門左衛門傑作集」を New York:Columbia UniversityPress より翻訳刊行。
「冥途の飛脚」「女殺油地獄」など11編を収録。
"The Old Woman, the Wife,and the Archer:Three Modern Japanese Short Novels"
深沢七郎「楢山節考」、宇野千代「おはん」、石川淳「紫苑物語」を New York:Viking Press より翻訳刊行。
1963年   "After the Banquet"
三島由紀夫・小説「宴のあと」を New York:Alfred A.Knopf より翻訳刊行。
1965年 "Bunraku:The Art of the Japanese Puppet Theatre" Kodansha International より刊行。
邦訳『文楽』吉田健一訳、講談社、1966。
1966年 "No:The Classical Theatre of Japan" Kodansha International より刊行。
邦訳『能・文楽・歌舞伎』講談社学術文庫、2001。
1967年   "Essays in Idleness:The Tsurezuregusa ofKenko"
「徒然草」を New York:Columbia University Press より翻訳刊行。
対訳版「よりぬき徒然草」講談社インターナショナル、1999。
"Madame de Sade"
三島由紀夫・戯曲「サド侯爵夫人」を New York:GrovePress より翻訳刊行。
1969年   "Friends"
安部公房・戯曲「友達」を New York:Grove Press より翻訳刊行。
1970年   "Twenty Plays of the No Theatre"
「謡曲20選」を New York:Columbia UniversityPress より編集刊行。(「道成寺」を翻訳収録)。
1971年 "Landscapes and Portraits:Appreciations of JapaneseCulture" Kodansha Internationalより刊行。
邦訳の一部 1972年『日本の作家』中央公論社。
1990年『日本人の美意識』中央公論社。
1972年 『日本との出会い』中央公論社。
英語版 "Meeting with Japan" 学生社、1979。
司馬遼太郎との対談『日本人と日本文化』中公新書。
1973年 安部公房との対談『反劇的人間』中公新書。
大岡昇平との対談『東と西のはざまで』朝日出版社。
徳岡孝夫との共著『悼友紀行 三島由紀夫の作品風土』中央公論社。
1975年 『日本文学散歩』朝日選書。
(英語版 "Some Japanese Portraits" Kodansha International,1978)。
"War-Wasted Asia:letters,1945-46" Kodansha International より刊行。
邦訳『昨日の戦地から』中央公論新社、2006。
"The Man who turned into a Stick"
安部公房・戯曲「棒になった男」を University of TokyoPress より翻訳刊行。
1976年 『日本文学史』日本語版 中央公論社。
英語版(New York:Holt, Rinehart, and Winston)刊行開始。
後、『日本文学の歴史』と改題。近世編=1977年完結、近代・現代編=1992年完結、古代・中世編=1997年完結)
1977年 『ドナルド・キーンの音盤風刺花伝』のち『わたしの好きなレコード』と改題。音楽之友社。
『日本文学を読む』新潮選書。
1979年 『日本を理解するまで 』新潮社。
『日本文学のなかへ』文藝春秋。
対談集『日本の魅力』中央公論社。
1980年 紀行文集『日本細見』中央公論社。
英語版 "Travels in Japan" Gakuseisha、1981。
1981年 『私の日本文学逍遥』新潮社。
『ついさきの歌声は』中央公論社。
1983年 『日本人の質問』朝日選書。
1984年 『百代の過客 日記にみる日本人』朝日選書。
英語版 "Travelers of a Hundred Ages" New York:Henry Holt andCompany,1989。
1986年 『少し耳の痛くなる話』新潮社。
1987年 『二つの母国に生きて』朝日選書。
1988年 『続百代の過客 日記にみる日本人 近代篇』朝日選書。
英語版 "Modern Japanese Diaries" New York:Henry Holt andCompany,1995。
"The Pleasure of Japanese Literture" を New York:Columbia University Press より刊行。
邦訳『古典の愉しみ』JICC出版局、1992。
1990年 『古典を楽しむ 私の日本文学』朝日選書。
『日本人の美意識』中央公論。(文庫)
1992年 司馬遼太郎との対談『世界のなかの日本 十六世紀まで遡って見る』中公新書。
1993年 『このひとすじにつながりて』朝日選書。
(再構成した英語版 "On Familiar Terms:A Journey Across Cultures" Kodansha International.1994)。
『日本語の美』中央公論社。
"Three Plays by Kobo Abe"
安部公房・戯曲「未必の故意」「緑色のストッキング」「幽霊はここにいる」を New York:Columbia University Press より翻訳刊行。
1996年   "The Narrow Road to Oku"
対訳版、松尾芭蕉「おくのほそ道」を KodanshaInternational より翻訳刊行。
1998年   "The Tale of Bamboo Cutter"
対訳版「竹取物語」、現代語訳:川端康成、切り絵:宮田雅之を Kodansha International より刊行。
"One Hundred Sacks of Rice"
山本有三・戯曲「米百表」を Nagaoka City kome HyappyoFoundation より翻訳刊行。
2000年 "Love Songs from Man'yoshu"
「万葉集歌選」を Kodansya International より編集刊行。
『古典の愉しみ』大庭みな子訳 宝島社。
2001年 『明治天皇』新潮社刊。
英語版 "Emperor of Japan:Meiji and His World,1852-1912"
New York:Columbia University Press.2002。
『三島由紀夫未発表書簡ドナルド・キーン氏宛の97通』中央公論。
2002年 『果てしなく美しい日本』講談社学術文庫。
2003年 "Five Modern Japanese Novelists" New York:Columbia University Press より刊行。
邦訳『思い出の作家たち―谷崎・川端・三島・安部・司馬』新潮社、2005。
『足利義政 日本美の発見』(改題『足利義政と銀閣寺』)中央公論新社。
英語版 "Yoshimasa and the Silver Pavilion:The Creation of the Soul ofJapan" New York:Columbia University Press,2003。
『明治天皇を語る』新潮新書。
"The Breaking Jewel"
小田実「玉砕」 を New York:Columbia University Press より翻訳刊行。
2004年 瀬戸内寂聴、鶴見俊輔との鼎談集『同時代を生きて 忘れえぬ人びと』岩波書店。
2005年 『私の大事な場所』中央公論新社。
2006年 『昨日の戦地から 米軍日本語将校が見た終戦直後のアジア』編集刊行。
2007年 『渡辺崋山』新潮社。
英語版 "Frog In The Well:Portraits of Japan by Watanabe Kazan,1793-1841" New York:Columbia University Press,2006。
2008年 『私と20世紀のクロニクル』中央公論新社。
英語版 "Chronicles of My Life:An American in the Heart of Japan" New York:Columbia University Press,2008。
2009年 『日本人の戦争 作家の日記を読む』文藝春秋。
英語版 "So lovely a country will never perish:wartime diaries ofJapanese writers" New York:Columbia University Press,2010。
2011年 『ドナルド・キーン自伝』中央公論。
『戦場のエロイカ・シンフォニー』
著者 ドナルド・キーン、小池政行 藤原書店。